有名どころの主にモニター系のヘッドホンを幾つか購入して使っているのでレビューです。
ヘッドホン選びに迷ってる人の参考になればと思います!
メーカーは、SONY、audio-technica、Sennheiserになります。
SONY MDR-CD900ST

まずは有名どころでド定番の有線ヘッドホン、CD900STから。
https://kakaku.com/item/20466510754/
購入価格はたしか15,000円くらい。10年以上前に買って、イヤーパッドは経年劣化でボロボロになったので交換したけどその他は特に問題なく使えてます。
音は間違いなくいい。シンバルの音とかがすごくきれい。
でも音場は狭く、全部の音が耳に近くて、ボーカルは思いっきり前に出てるけど、若干籠もってると思う。音場が狭いせいか音の分離感もそれほどないと思う。
よく言われているように低音が出てないわけではなく、出てるけどボーカルや中高音も前に出てるので埋もれやすい感じ。全部の音がフラットに出てるので曲のメリハリはあまり感じられない。高温のキンキン音は目立つ。
装着感は、軽いしずっとつけてても全然疲れないし、持ってるヘッドホンの中でも一番いい。
ケーブルが3mのストレートコード、かつ6.3mmのステレオ標準プラグなので、外に持ち出す場合の取り回しはかなり悪いので、これは完全に自宅用。自分は電子ドラムの練習用に使ってます。
もちろんお気に入りなら持ち出して外で使っても全然OKだけど、その場合は3.5mmステレオミニプラグへの変換アダプターも必要なのでかなり嵩張ります。
遮音性は結構あり、電車などでもしっかり音楽が聴けます。
音漏れは静かな環境でもある程度大きめのボリュームでもほとんどないけど、基本的に自宅やスタジオ使用向きなので気にしないでOK。
イヤーパッドや、中のウレタンリングは数年経つと経年劣化でぼろぼろになってくるので交換が必要ですが、純正の交換品が手に入りやすくて交換も簡単なので安心。
ヘッドバンドも同じく経年劣化でぼろぼろになってくるけど、ヘッドバンドについてはソニー公式でも修理案内とかがないので修理は難しいのかも。自分はamazonで適当に安いヘッドバンドカバーを買って上からかぶせてるけど、特に違和感ないです。
SONY MDR-7506

900STと双璧をなす有名どころのモニターヘッドホン。日本では900STの方が圧倒的に有名だけど、海外では7506の方が普通にメジャーらしいです。これも有線。
https://kakaku.com/item/20466510989/
最安のサウンドハウスで13,000円くらいで購入。https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/71254/?srsltid=AfmBOopGFQZC-U8paFstCYnTdoEPAgbe0J4ueXfvAD32ymARWeU4uFt1
モニター系で音はフラットと言われてるけど、メリハリもついててしっかりリスニングにも使える。
よく言われるCD-900STとの比較では、7506の方がそれぞれの音がきれいに分離して聞こえるし、低音もしっかり聞こえる。曲中のドラムの聴き取り、音声のモニターも900STよりしやすいので、楽器をやってる人や映像編集をしている人にも向いてると思う。あと音が優しくて聴きやすいので長時間でも楽にリラックスして聴ける。価格も900STより安いし、ジャックも標準で3.5mmのステレオミニプラグなので使いやすく、6.3mm変換プラグ付き。自分は断然900STより7506推し。
装着感もいい。つけ心地は900STと同じだと思ってたら実際は違ってて、7506の方が側圧が少しきつめ。だけど重量も軽いのでつけ心地がいい。外に持ち出して使うならこのくらいの側圧は必要だと思う。
ケーブルが3mのカールコードで取り外しができず、取り回しは正直しづらいので、外に持ち出して使うならifi GO BluのようなBluetoothレシーバーは必須だと思う。
遮音性は結構あり、電車の中などでもしっかり音楽が聴けます。
音漏れは、静かな環境である程度大きめのボリュームでもほとんど聞こえないので、電車などではほぼ周りには聞こえないと思う。ノイキャン機能がなく外の音もそれなりに聞こえるので便利。外の音は聞こえてもちゃんと音楽や動画に集中できる。
収納袋が付属していて、7506は折りたためるので外に持ち出す時に収納袋が役立ちます。
軽くて、つけ心地が良くて、リラックスして聴けるけど解像感が高く繊細な音で、これで13,000円なら文句のつけようがないと思う。
audio-technica ATH-M50xBT2

これもMDR-7506と同じく、海外では超メジャーなモニターヘッドホン。
https://kakaku.com/item/K0001385938/
こっちの方がさらに有名なのかな。BT2がつかない無印もあるけどそっちは有線のみで、このBT2はBluetoothでのワイヤレス接続と有線接続のどちらもできるのが強み。
価格は新品でポイント込みで実質20,000円ちょい、メルカリとかだと15,000円くらい。
これは音が相当にいい。音場もけっこう広い気がする。
モニターヘッドホンなんだけど、SONYの2機種とは毛色が違ってて、低音がもっとはっきりしてて芯がある(変なブースト感はない)。同じ曲や映画などでもSONYより迫力が出るのでリスニングにもバッチリ向いてる。低音以外の中高音もきれいに出てて、ボーカルも明瞭で、リスニングに使うならMDR-CD900STやMDR-7506より頭ひとつ抜けてると思う。逆に動画編集とかで使う場合はよりフラットな傾向のSONYの方がいいかも。
無線と有線であまり音の違いはないので、普段はスマホやタブレット、PCと無線で使うのがいいと思う。有線でヘッドホンアンプを通すと流石に音がよくなるので、家でガチで聴く時は有線+ヘッドホンアンプがいい。無線はSBC、AAC、LDACが対応していて、自分がいま使ってるAndroidのGalaxy S20+はLDAC対応なので無線でもいい音で聴けてる。
バッテリー持続時間は約50時間で、実際なかなか減らない。相当持つのでとても頼もしい。
サイズはけっこう大きいし見た目もごついし重さも少しあるけど、折りたたみができて無線でケーブルもないので、外に持ち出しやすいのが嬉しい。側圧が強めなので外で歩きながら使ってても外れにくいし。
付属の有線ケーブルは、ストレートケーブルが2m×1本。ジャックも3.5mmジャックなので使いやすい。自分はヘッドホンアンプとの接続用に6.3mm変換用プラグを買った。
ノイキャンはなしで、遮音性はけっこうあるが、外の音も聞こえるので駅のアナウンスなどが聞こえて便利。外の音は聞こえても音楽や動画に集中できる。
マルチペアリング対応で、2台のデバイスと同時接続可能なのが思ったより便利で、例えばスマホとiPadの両方に接続しておいて、スマホで音楽を聴いてて、そのままiPadで映画がシームレスに面倒な接続変更をせずに観れる。通話用マイクも内蔵されているので、ヘッドホンをつけたまま電話ができるのも便利。
L側に操作ボタン類がついてて、音楽や動画の再生/停止、ボリューム変更ができて便利。Alexaなどもボタンで呼び出せるらしいけど、僕は使ってません。
audio-technica公式のアプリ「Connect」でイコライザー設定やコーデック切り替えなどの詳細設定ができるが、自分はイコライザーとかは普段から殆ど使わず、デフォルト(フラット)設定でも音質に問題を感じないし、コーデックもAutoにしてるのであまり使ってない。Autoで自分のGalaxyとはLDACでつながります。ヘッドホンをなくした時用に位置設定はONにしてある。
補修パーツは手に入りやすいから、修理や交換は簡単にできる。ヘッドバンドが劣化した場合の交換もサードパーティ品を買って自分で交換か(3,000円くらい)、メーカーで有償対応(7,000円くらい)してくれるそうなので安心。
Sennheiser HD25 PLUS


これまた海外では放送業界やDJにド定番の有線ヘッドホン。
価格は軽くて小さいオモチャっぽい見た目に反して2万円近くする。
しかし見た目に反してこれも音が物凄くいい。評判通りキレのある低音!これは唯一無二かも。量感ある低音に加えて、中高音も素晴らしい解像感と音圧!これもモニターヘッドホンなんだけど、他とは全然キャラが違う。他のヘッドホンがあってもこれは持ってていいと思う。
音がほとんど変わらないと言われてるHD25 Lightと迷ったけど、やっぱ本物でしょ!ってことでこちらを購入。頭の部分のヘッドバンドが分割式(前後に分かれる)になってるのは他にHD26 Proってのしかなさそうで、ヘッドホン界でも珍しい。さすが動いても外れにくさを重視した放送業界など向けのヘッドホン。
付属のケーブルは、3mのカールコードと、1.5mのストレートケーブル。ジャックも3.5mmジャックなので使いやすく、6.3mm変換プラグ付き。自分はヘッドホンアンプとの接続用に6.3mm変換用プラグを買った。
ノイキャンはなしで、遮音性もけっこうある。外の音も聞こえるので駅のアナウンスなどは聞こえる。
買う前に気になってた側圧は、眼鏡をしながらだと2-3時間で耳が痛くなってたけど、ヘッドホンの長さをすこし縮めたら何故かあまり痛くなくなった。もし耳が痛くなるようだったら試しに自分でちょうどいいと思う位置より短めにしてみたらいいかも。装着感はオンイヤー型なので、MDR-7506とかaudio-technicaの方が耳を包むので当然そっちの方がいい。
ちなみにカールコード付属のHD25 PLUS(普通のはHD25)を買ったのは、カールコード単体を購入すると7,000円(高っっ!)くらいしたのでカールコードも使うかもと思って一応こっちにしたけど、実際はリスニングに使うだけならほとんど使わなかった。しかもPLUSの場合、最初にカールコードが装着されていたので、いきなりストレートコードに交換する手間が増えてしまった。これは最初からストレートコードを付けておいてほしかった。でもケーブル交換方法と工具を揃えて、次回からやり方が分かったので良しとしよう。ベロアの交換用イヤーパッドも付属してたけど、普通のパッドの方がかっこいいので特にいらなかったかな。
PLUSに入ってるビニールの収納袋は100均レベルで本当にただのおまけ。黒のナイロン地に白のSENNHEISERロゴがばっちり入っててちょいちょいダサい、けどせっかくなので超・愛用してる。販促品みたい。でもヘッドホン持ち歩くのに裸は嫌だけど、いちいちハードケースは嵩張るので巾着がちょうどいい。一応100円ショップを探したけど、H25に丁度いい大きさの巾着袋はなかったのでPLUSでよかったことにしよう。
故障した場合も各補修パーツが手に入りやすく、長く使えるのもいいところ。
用途別だとどれがおすすめ??
純粋にモニターヘッドホン用途としては、
- SONY MDR-CD900ST
- SONY MDR-7506
モニターとリスニング両方に使いたい場合は、
- SONY MDR-7506
- ★audio-technica ATH-M50xBT2
- Sennheiser HD25
になります。
SONY MDR-7506はどちらにもそつ無く使える汎用性の高さが、audio-technica ATH-M50xBT2はそれよりパンチの効いた音が欲しかったりワイヤレスでも使いたい場合、Sennheiser HD25は本体の軽さやパンチの効いた低音が欲しい場合におすすめです。
が、どれも評判も実績もある名機ばかりですので、フィーリングで選んでもOKだと思いますが、HD25は側圧が強すぎて長時間つけてられないというレビューも多い機種なのでそこは注意。試着必須だと思います。
もしこの中から自分が1台だけ選ぶとしたら、audio-technica ATH-M50xBT2にすると思います。
理由はやっぱりワイヤレスが便利なのと、ワイヤレスなのに音が良く、さらに有線+ヘッドホンアンプにすると相当いい音で聴けるからです。
以上、ヘッドホン選びの参考になればと思います!