α7Ⅳを約3年間使ってきたのでそのレビューです。
まず、スペック等についてはメーカー諸元などを見ていただければと思うので割愛します。
どうしてα7Ⅳを買ったのか、どんなカメラなのか、α7Ⅳと組み合わせるおすすめのレンズ、どんな人に向いているかなどについてお伝えしたいと思います。
どうしてα7Ⅳを買ったか?
目的は、スマホやそこらのミラーレス一眼よりもダントツできれいな写真を撮りたかったからです。
具体的には雑誌や写真集に載っているレベルの写真が撮れること(要はプロカメラマンも使っているカメラ)。
撮影目的は、家族や友達や風景、ストリートスナップです。
それまではオリンパスのO-MD E-M10を持ってましたが、撮影方法もよくわかっておらずほぼオートで撮っていて、レンズも暗いキットレンズを使っていたため、屋内で子供を撮ると年中ブレてしまい不満がありました。
なので、もともとは屋内でブレずに子供が撮れるカメラが欲しかっただけで、こんなに高いカメラを買うつもりは全然ありませんでした。せいぜいE-M10用にちょっといいレンズを買おうかな、くらいのノリだったんですが、お店に実物を見に行くとやっぱり新しいカメラに目が行ってしまい、最初はvlogcamのZV-E10がいいなー、って感じだったんですが、せっかく新しくカメラを買うならもうダントツできれいな写真が撮れるやつが欲しい!となり、いろいろ調べて、当初候補になかったフルサイズのα7Ⅳを買うことになりました。
購入当時、パナソニックの対抗機としてフルサイズ機のS5Ⅱのレンズセットがあり、そちらはレンズ2本付きで25万円、α7Ⅳは本体のみで25万円でかなり悩みましたが、ソニーの方がサードパーティ製含めてレンズの数が断然多いこと、ソニーのオートフォーカスの方が優れていること、最終的に実機を触っているうちにα7Ⅳの方が欲しくなったので、差額は気にせずにソニーに決めました。感覚は大事ですからね。
レンズは、ソニー純正は高かったので、とりあえずで評判の良いタムロンの便利ズームの28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDにしました。
α7Ⅳはどんなカメラ?
ミラーレス一眼の中でも人気機種の常連なので既出の情報も多いかと思いますが、簡単に紹介します。
発売は2021年12月でけっこう経ってますが、ソニーのミラーレス一眼のラインナップの中では中~上級機だと思います。
ソニーの中ではボディは大きめで、画素数は少し高めの3300万画素です。
プロカメラマンも使用しているので通常のスナップ写真だけではなく、作品撮りにも十分対応できます。
ソニーのカメラはオートフォーカス(AF)が非常に優れているので、素人が撮ってもだいたい撮りたいものにピントが合います。α7Ⅳももちろん優秀です。
写真の連射機能はそれほどでもなく、最高で10コマ/秒ですが、僕は基本的に連射を使わないので十分です。
動画性能も高くて、4K60P撮影が可能です(画角は1.5倍クロップされます)。60P撮影というのは、簡単に言うと2.5倍のスローモーション撮影ができます。
とはいっても、動画作品や映像編集に凝る人でなければ日常のスナップ撮影でスローモーションはほとんど使いません。しかし最近のカメラは大体スローモーションが撮れるようになってます。
あと動画で最近よく聞くlog撮影ができます。log撮影というのは、色のダイナミックレンジが広く、色の階調(グラデーション)を細かく表現できるので実際の色味に近い状態できれいに撮影ができたり、映画のようなシネマティックな色味にできたりする機能ですが、カラーグレーディングと言って撮影後に色味を自分で調整する作業が必要になるので、プロかマニアックな人向けの機能です。
log撮影もしたことはありますが、趣味程度の撮影なら、log以外の色味の調整がほぼ不要な設定で撮影しても非常にきれいに撮れますので、基本的にlogでは撮っていません。
α7Ⅳにおすすめのレンズ
おすすめはソニー純正の大三元レンズ、FE 24-70mm F2.8 GM IIになります。https://kakaku.com/item/K0001438602
価格は25万円と、ボディと同じくらいの値段の高級レンズなんですが、G Masterといってソニー最高峰のレンズでプロも使ってます。
このレンズの何がいいって、ズームレンズなのに単焦点並の写りでもう最高です。素人でも感動するほどの写真が撮れます。ガチの単焦点レンズには劣るのかもしれませんが、僕は自分の性格上、単焦点レンズがあってもいちいち交換なんてしないとわかってたので、これⅠ本で何でも撮ってます。
買って後悔のない、一生使えるレンズです。
僕ははじめにも書きましたが、ダントツできれいな写真を撮りたくてα7Ⅳを買ったので、結局買うことになるだろうと思って2本目にこのレンズを買いました。これを手に入れてからはこれしか使わず、タムロンの便利ズームは子供の運動会以外では使わなくなりました。
ただし、動画も写真とおなじくらい重視する場合は、このF4のズームレンズの方がいいかもしれません。
https://kakaku.com/item/K0001008674/
動画は暗い場所でなければ、ボケすぎると逆にわざとらしくなるのでF2.8などで撮ることは少なく、F4~5.6くらいで撮ることが多いのと、こっちの方が望遠側が105mmまであるので寄りの画も撮りやすいです。
またレンズに手ぶれ補正がついているので、カメラ側の手ぶれ補正機能と合わせてより手ぶれに強いです。
暗い場所でもα7Ⅳは暗所性能が高いので(ISO12800でもそれほどノイズを感じない)、F4でもある程度は大丈夫だと思います。
価格もFE 24-70mm F2.8 GM IIの半額に近いです。
α7Ⅳはどんな人に向いてるカメラか?
- スマホやミラーレス一眼の入門機と比べてダントツできれいな写真や動画を撮りたい
- プロを目指している、作品撮りをしたい
- レンズを含めてある程度ボディの大きさ、重さを許容できる
- フルサイズの高額なレンズを購入できる(覚悟がある)
- 長く使えるカメラが欲しい
などに当てはまる人にお勧めのカメラだと思います。
僕も買う前は悩みましたが、買って後悔がない素晴らしいカメラです。
カメラは写真や動画を撮るための道具なので、カメラ選びに時間をかけるのもいいんですが、買ってからどれだけたくさんの写真や動画を撮って思い出を残していくかが大事だと思いますので、あまり悩みすぎずにピンときたものを早く買って、カメラライフを満喫しましょう!
もし違うカメラが欲しくなったとしても、カメラはけっこう高値で売れますので、そういう意味で融通もききます(笑)